あおきです。
「世界でたった476人しか知らない資産形成術」という魅力的な謳い文句で、副業や投資に関心を持つ人々を惹きつけている無料オファー、GRAND SLAM(グランドスラム)。情報提供者は、経営者・研究者・投資家として紹介される河野真美氏です。しかし、その実態は本当に謳い文句通りのものなのでしょうか?
この記事では、GRAND SLAM(グランドスラム)が提供する「競馬を利用した資産形成術」について、そのビジネスモデル、事業者情報、そして情報提供者の経歴に至るまで、徹底的に検証します。副業や投資に興味がある方は、この記事を参考に、賢明な判断を下してください。
特定商法取引に基づく表記
サイト名 :GRAND SLAM
運営責任者:後藤善治
運営会社:有限会社自由人
登録地:東京都品川区西五反田8-2-12アール五反田7A
メールアドレス:web.2025.net.project@gmail.com
連絡先:070-5556-3356
特定商取引法に基づく表記の危険なサイン
無料オファーや情報商材の信頼性を判断する上で、最も重要なのが特定商取引法に基づく表記です。GRAND SLAM(グランドスラム)の表記を確認したところ、以下のような重大な問題点が浮上しました。
運営会社:有限会社自由人
この運営会社名を見て、過去の情報商材を追っている人々は「またか」と感じるかもしれません。有限会社自由人は、悪質なオファーを多数手掛けてきたことで知られる人物、畑岡宏光氏が運営している会社です。過去にも、同様の「稼げる」と謳いながら中身が伴わない案件を繰り返し提供しており、その信頼性は極めて低いと言わざるを得ません。
所在地:バーチャルオフィス
所在地として記載されているのは「東京都品川区西五反田8-2-12アール五反田7A」ですが、これはバーチャルオフィスであることが確認されています。
バーチャルオフィスとは、実際に事業を行う場所ではなく、住所や電話番号のみを借りるサービスです。物理的なオフィスを持たないことから、何かトラブルがあった際に、事業者が簡単に逃げられる体制が整っていると考えるのが自然です。
連絡先:フリーメールと携帯電話番号
メールアドレスはGmail、電話番号は携帯電話のものが記載されています。企業として正式な事業を行うのであれば、専用ドメインのメールアドレスや固定電話を設置するのが一般的です。これらの連絡先からは、責任者がいつでも連絡を絶つことができるという意図が透けて見えます。
これらの事実から、運営体制の信憑性は極めて低いと判断せざるを得ません。
情報提供者「河野真美」の経歴は信用できるか?
次に、このオファーの中心人物である河野真美氏の経歴について検証します。
氏のプロフィールは、「東京大学大学院出身の経営者、研究者、投資家」と紹介され、資産形成法を研究し、13億円を投じて「GRAND SLAM」システムを開発したとされています。
氏のプロフィールは、「東京大学大学院出身の経営者、研究者、投資家」と紹介され、資産形成法を研究し、13億円を投じて「GRAND SLAM」システムを開発したとされています。
しかし、この輝かしい経歴には、いくつかの矛盾が存在します。
「経営者」としての実態
もし本当に会社を経営しているのであれば、なぜこの案件を自身の会社からリリースしないのでしょうか?商材が有限会社自由人から提供されている事実は、河野氏が単なる「広告塔」であり、実在する経営者ではない可能性を強く示唆しています。
「研究者」としての疑問
一体、どこで、どのような研究を行っていたのでしょうか。セールスページには具体的な研究機関や論文の詳細は一切記載されていません。
「投資家」としての矛盾
氏が開発したとされるシステムは、その実態が競馬予想システムであることが判明しています。
投資家として、競馬を「資産形成」と位置付けるのは無理があります。競馬は国で認められた公営ギャンブルであり、投資とは本質的に異なります。ギャンブルで巨額の資産を築くことは、極めて稀な成功事例であり、誰もが再現できるような「資産形成術」ではありません。
これらの事実を総合すると、河野真美氏の経歴は、オファーの信憑性を高めるために作り上げられたフィクションである可能性が高いと言えます。
ビジネスモデル「競馬」が資産形成に向かない理由
GRAND SLAM(グランドスラム)の根幹をなすビジネスモデルは「競馬」です。この時点で、投資や資産形成を目的とするのであれば、大きな危険をはらんでいます。
競馬をシステムで予想し、安定して稼ぐことがなぜ難しいのか、その理由を解説します。
外部要因の予測不能性
競馬は屋外で行われるスポーツです。雨、風、馬場状態など、自然環境の変化がレース結果に大きな影響を与えます。システムは過去のデータを分析することはできても、刻々と変わる自然現象にリアルタイムで完璧に対応することは不可能です。
八百長対策と情報統制
競馬は厳格なルールのもとで運営されており、関係者の外部との接触は厳しく制限されています。これは、公正性を保つための八百長対策です。外部のシステムに、レース結果を左右するような機密情報が流れることはあり得ません。
馬と騎手、調教師の「相性」
馬のコンディション、騎手や調教師との相性、そして当日の精神状態など、データだけでは測りきれない要素が結果を大きく左右します。これらの複雑な要素を完璧に数値化し、予想することはどんな優秀なシステムであっても不可能です。
これらの理由から、「システムに任せるだけで安定して稼げる」という競馬予想は、現実的ではないと言えます。
実際に登録してみたレビュー:架空の利益と有料誘導
実際にLINEに登録し、提供される動画を視聴しました。
体験版の仕組み
最初の動画を視聴後、体験版の使用が促されます。しかし、この体験版は、どの馬券が購入されたかの情報が非公開のまま、架空の利益が表示されるだけのものでした。この利益は出金できるものではなく、ユーザーに「本当に稼げるかもしれない」という錯覚を抱かせるための仕組みです。
「応援金10万円」の虚偽
登録時に「応援金として10万円がもらえる」と明記されていますが、実際にこの金を受け取ることはできませんでした。これは明らかな虚偽広告です。
最終目的は「有料案件」への誘導
全4本の動画を視聴した後、最終的に「DERBY GRAND SLAM CLUB」という有料案件が紹介されます。このクラブに参加するための費用は98,000円(税込)です。
結論:GRAND SLAM(グランドスラム)への参加は推奨できない
これまでの分析をまとめると、GRAND SLAM(グランドスラム)は、以下の理由から関わらないほうが賢明な案件であると結論付けられます。
- 運営会社の信頼性の欠如: 過去に悪質なオファーを多数手掛けてきた運営会社であり、バーチャルオフィスやフリーメールを使用していることから、何かあった際に連絡が取れなくなるリスクが高い。
- 情報提供者の経歴に信憑性がない: 経営者・研究者といった経歴は、オファーを魅力的に見せるための虚偽である可能性が高い。
- ビジネスモデルの欠陥: 競馬はギャンブルであり、システムで完璧に予想することは現実的ではない。
- 高額な参加費用と虚偽広告: 98,000円という費用を支払ったとしても、謳われているような収入を得ることは極めて困難であり、体験版の利益や応援金といった広告は虚偽である。
「GRAND SLAM(グランドスラム)は、あなたの逆転勝利人生を始めるきっかけではなく、大切な資金を失うリスクをはらんだ危険なオファーである」という認識を持ってください。
もし、副業や資産形成に興味があるのであれば、競馬のようなギャンブルではなく、より堅実で再現性のある方法を検討することをおすすめします。
GRAND SLAM(グランドスラム)に関するよくある質問
Q1:本当に毎日3万円稼げる可能性はないのですか? A1: 可能性は極めて低いと言えます。セールスページで提示されている「毎日3万円」はあくまで誇大広告であり、競馬はギャンブルであるため、安定した収入源とはなり得ません。
Q2:競馬に詳しい人ならこのシステムで稼げますか? A2: 競馬に詳しい方がこのシステムを使っても、稼げる可能性は低いでしょう。システムの精度には限界があり、長年の経験や勘、当日の状況判断など、人間にしかできない要素が競馬予想には不可欠だからです。
Q3:参加費用98,000円は妥当な価格ですか? A3: 謳われているような収益性が保証されていない以上、98,000円という価格は妥当とは言えません。この金額を支払うのであれば、そのお金を自己投資や堅実な資産運用に回す方が賢明です。
免責事項: 本記事は、提供された情報を基に客観的な分析を行ったものであり、特定の個人や団体を誹謗中傷する意図はありません。投資や副業は自己責任で行うものであり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
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