あおきです。
「未経験から月30万」「プロのノウハウを完全コピー」「スキマ時間でOK」
InstagramやYouTubeを見ていると、一度はこのような魅力的な言葉が並ぶ「SAKIYOMI(サキヨミ)」の広告を目にしたことがあるのではないでしょうか。特に、あなたが今検討しているであろう詳細ページ(LP)には、あまりにも都合の良い言葉が並んでおり、逆にこう感じてしまっているはずです。
「これ、本当なの? よくある副業詐欺じゃないの?」
その直感は、消費者として非常に正しい反応です。 私はWebコンサルタントとして長年、企業のマーケティング支援や個人の副業ビジネスの検証を行ってきました。その経験から申し上げますと、インターネット上の「楽に稼げる」という話の99%は、残念ながら詐欺か、再現性のない誇大広告です。
では、SAKIYOMIもその99%に含まれる怪しい商材なのでしょうか? それとも、残りの1%の本物なのでしょうか。
この記事では、Webマーケティングのプロである私が、SAKIYOMIスクールの実態、怪しいと言われる理由、そして実際に稼ぐための難易度について、一切の忖度なしに解説します。アフィリエイト報酬目的の称賛記事には書かれない「不都合な真実」も含めてお伝えしますので、入会ボタンを押す前に、あなたの大切な資産を守るための判断材料としてご活用ください。
特定商取引法に関する表示
確認できす
URL:https://sns-sakiyomi.com/school3-media
特商法表記が確認できません。
まずは悲しいお知らせから。
今回のSAKIYOMIですが特商法表記が確認できません。
これは、単なる記載漏れではなくこの案件が極めて危険な詐欺である可能性を強く示唆しています。
なぜ「特商法表示がない」と、危険なのか?
特定商取引法は、オンラインでの取引など、消費者が事業者の顔を見ずに契約する際に消費者を悪質な商取引から守るために制定された法律です。
この法律は、事業者に対して以下の重要な情報の開示を義務付けています。
住所:どこに拠点を置いているのか。
電話番号:連絡を取れる手段はあるのか。
代表者名:責任者は誰なのか。
販売価格:商品やサービスの価格はいくらなのか。
代金の支払時期および方法:いつ、どのように支払うのか。
商品の引渡時期:いつ商品やサービスを受け取れるのか。
返品・交換に関する事項:もし問題があった場合、どうすればいいのか。
商品の欠陥に関する事項:不具合があった場合の対応はどうか。
これらの情報が明確に記載されていない場合、その事業者は「実態不明」であり、「何かトラブルがあったときに逃げ隠れする意図がある」と、見なされても仕方がありません。
特商法表示がないことの危険性は、計り知れないほど大きいのです。
責任の所在が不明確で、泣き寝入りする可能性が高い:特商法表記が確認できないということは、何か問題が発生したとしても、誰がこの案件を運営しているのか、どこに連絡すればいいのか、全く分かりません。返金を求めようにも、相手が不明なため、どこに責任を追及すれば良いのかも分からず、結局泣き寝入りせざるを得ない状況に陥るでしょう。
法的な保護が受けられない:特商法は、消費者が被害に遭った際に、法的な手続きを進める上での重要な根拠となります。しかし、事業者がこの法律の義務を遵守していない場合、消費者側が法的な救済を受けることが極めて困難になります。これは、消費者を守るための法律が機能しないことを意味します。
詐欺グループの常套手段:残念ながら、詐欺グループは意図的に特商法表示を行いません。これは、自分たちの身元を隠蔽し、被害者からの追跡を困難にするための巧妙な手口です。
身元が特定されなければ、詐欺行為を繰り返しても逮捕されるリスクを減らせると考えているのです。
信頼性がゼロ:もしその案件が合法で真っ当なビジネスを行っているのであれば、当然のように法に則った情報開示を行います。それができていない時点で、その事業の信頼性はゼロと判断すべきです。運営元が誰かも分からないのに、安心して利用できるはずがありません。
「運営元が誰かもわからないのに、安心して利用できるわけがない」という直感はまさにその通りです。特商法表示の有無は、その副業案件が信頼できるかどうかを判断する上で、最も重要なチェックポイントの一つと言えるでしょう。
SAKIYOMIが「詐欺」「怪しい」と検索される3つの理由
まず、今回のSAKIYOMIですが検索エンジンでは「詐欺」「怪しい」といったネガティブなキーワードと共に検索されているようです。その背景には、明確な3つの構造的な理由が存在します。
1. 広告LP(ランディングページ)の訴求が強すぎる
あなたがご覧になったLPは、マーケティング用語でいう「獲得特化型」のデザインで作られています。 この手法では、あえて「不安要素」を排除し、「メリット(ベネフィット)」を最大化して見せるのが定石です。「未経験から」「月30万」「自動化」といった強い言葉(パワーワード)を並べることで、知識のない層には響きますが、逆にネットリテラシーの高い層からは「情報商材特有の胡散臭さ」を感じ取られてしまっているのです。
2. 受講料が高額であり、回収への不安が大きい
SAKIYOMIのスクール費用は、コースにもよりますが数十万円(30〜50万円前後)と決して安くはありません。 一般的な感覚では大金です。「これを支払って本当に元が取れるのか?」という強烈な不安が、「騙されたくない」という防衛本能を刺激し、検索窓に「詐欺」と打ち込ませる要因となっています。
3. 実際に稼げなかった脱落者の声
どんなに優れた予備校に通っても全員が東大に合格できないように、SAKIYOMIに入っても全員が稼げるわけではありません。 特にInstagram運用は「継続力」がすべてです。途中で挫折した人たちが、自身の努力不足や適性のなさを棚に上げ、「稼げなかった=詐欺だ」とSNSや掲示板で発信しているケースが散見されます。これが悪い噂の火種となっているのです。
「未経験から月30万」のリアルな内訳と難易度
広告にある「月収30万円」という数字。これは決して嘘ではありませんが、その達成方法については正しく理解しておく必要があります。多くの人がイメージする「不労所得」とは程遠いのが現実です。
3つのマネタイズ方法と現実的な壁
Instagramでの収益化は、主に以下の3つに分類されます。
アフィリエイト(成果報酬型広告)
- 商品を紹介して紹介料を得るモデルです。
- 難易度:高
- 月30万を稼ぐには、フォロワー1万人以上かつ、購買意欲の高い濃いファンが必要です。
運用代行(クライアントワーク)
- 企業の代わりにインスタ運用を行う仕事です。
- 難易度:中
- SAKIYOMIの実績者は、この「運用代行」で収益を上げているケースが多いです。
自社商品販売
- 自分のコンテンツやサービスを売るモデルです。
- 難易度:高
運用代行は完全な「労働収入」である
ここで重要なのは、「未経験から月30万」の多くは、運用代行案件を獲得することで達成されているという事実です。
運用代行の相場は、1社あたり月5〜10万円程度です。つまり、月30万円を稼ぐためには、3〜5社の企業アカウントを同時に運用しなければなりません。毎日投稿を作り、クライアントと連絡を取り、数字を分析する。これは「楽な副業」ではなく、プロ顔負けのハードワークです。 広告の裏にある真実は、「月30万稼げる(ただし、毎日寝る間も惜しんで仕事をすれば)」という条件付きの成功であることを忘れてはいけません。
SAKIYOMIメソッドの核心「保存率」とツールの価値
SAKIYOMIのスクールやツールが提供するノウハウの中身についても検証します。彼らは独自のアプローチとして「保存率」や「ホーム率」を重視していますが、これはWebマーケティングの視点から見ても非常に理にかなっています。
なぜ「保存率」が重要なのか
現在のInstagramのアルゴリズム(AI)は、「ユーザーが長く滞在してくれるコンテンツ」を優遇します。 「投稿が保存される」ということは、ユーザーが「後でまた見返したい=価値がある」と判断した証拠であり、AIによって「発見タブ」に露出されやすくなります。フォロワーが少なくてもバズを起こせる唯一の戦略が、この保存率重視の運用です。
専用ツールは「魔法の杖」ではない
SAKIYOMI会員が利用できる専用ツールは、以下のことができます。
- 競合分析: 伸びている投稿を一瞬でリサーチ可能
- 数値管理: インサイト(分析データ)の自動グラフ化
- 課題発見: 次にやるべきアクションの可視化
しかし、勘違いしてはいけないのは、ツールはあくまで「分析時間を短縮する道具」であり、投稿を勝手に作ってくれるわけではないということです。 Canvaなどのデザインツールを使って画像を作成し、魅力的な文章を考えるのは、あくまで「あなた自身」です。ツールを使えば楽に稼げるわけではなく、浮いた時間をクリエイティブな作業に充てられるかどうかが勝負の分かれ目となります。
投資回収までのシミュレーション:Jカーブの死の谷
40万円近いスクール費用を支払った場合、いつ元が取れるのでしょうか。私が作成した現実的なシミュレーション(副業でアフィリエイトを目指す場合)は以下の通りです。
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1ヶ月目〜3ヶ月目(死の谷):収益0円
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ひたすらジャンル選定、アカウント設計、初期投稿を行います。フォロワーは数十人レベルで、時給換算するとマイナスになる最も辛い時期です。
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4ヶ月目〜5ヶ月目:月収数千円〜1万円
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フォロワーが1,000人を超え始め、ようやくスタートラインに立ちます。
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6ヶ月目〜8ヶ月目:月収5万円〜10万円
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勝ちパターンが見えてきますが、まだ投資回収には至りません。
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9ヶ月目〜12ヶ月目:月収20万円〜
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ここでようやく損益分岐点を超えます。
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つまり、「初月から稼げる」というのは幻想であり、早くても開始から10ヶ月〜1年後が損益分岐点となります。この「1年間の無給労働」に耐えられる資金的・精神的余裕があるかどうかが、入会の大きな判断基準となります。
まとめ:SAKIYOMIに課金すべき人・すべきでない人
ここまで解説してきた通り、SAKIYOMIは詐欺ではありませんが、誰でも簡単に成功できる魔法のスクールでもありません。 最後に、あなたがSAKIYOMIに入会すべきかどうか、プロの視点で整理します。
【課金すべき人(投資回収できる可能性が高い人)】
- Instagramを「遊び」ではなく「事業」として捉えられる人
- 毎日2〜3時間の作業時間を、最低でも半年間確保できる人
- 「なんとなく」ではなく、データに基づいた改善(PDCA)を楽しめる人
- プロのアドバイスを素直に聞き入れ、自己流を捨てて徹底的に真似できる人
【課金してはいけない人(お金をドブに捨てる人)】
- 「ツールを使えば自動で稼げる」と信じている人
- 即金性を求めており、来月には30万円が欲しい人
- 「お金を払ったんだから稼がせてくれるんでしょ?」というお客様マインドの人
SAKIYOMIが提供するノウハウと環境は、本気で取り組む人にとっては最強の武器となります。独学であれば1年以上かかる道のりを、数ヶ月に短縮できる可能性を秘めています。
しかし、その武器を扱うのはあなた自身です。 「楽をして稼ぎたい」という気持ちが少しでもあるなら、その大切なお金は別のことに使うべきでしょう。逆に、泥臭い作業を厭わず、ビジネスとしてInstagramに取り組む覚悟があるのなら、SAKIYOMIはあなたの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
最終的な決断は、広告の華やかさではなく、ご自身の「覚悟」と「リソース」と相談して決めることを強くお勧めいたします。
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