あおきです。
現代のキャリア形成において、コーチングは自己変革の有効な手段として定着しつつあります。その市場において、YouTubeやInstagram広告で圧倒的な露出を誇るのが「株式会社ミズカラ(旧:株式会社GOAL-B)」です。
同社は「すべての人に可能性がある」を掲げ、認知科学に基づくコーチングを提供していますが、その露出の多さと、最高事業開発責任者・島田隆則氏を筆頭とする独特のプロモーション手法に対し、ネット上では「怪しい」「詐欺ではないか」といった疑念の言葉が並んでいます。
特に、数千円の体験セッションから始まり、最終的には100万円を超える高額契約へ至るスキームに対し、多くのユーザーが警戒心を抱いているのも事実です。本稿では、公開された法的データと利用者の声を照らし合わせ、その信頼性を多角的に検証します。
特定商取引法に基づく表記
事業者名称:株式会社ミズカラ
運営責任者:山宮 健太朗
所在地:東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際ビル 6階
電話番号:03-4400-6013
各種サービス案内の送信元メールアドレス
magazine@mizukara.com
jcc-careercoach@mizukara.com
※ メールアドレスのみ画像データとしてアップされています
特商法表記と詳細な登記情報:所在地表記に潜む「不一致」の懸念
企業の継続性と責任の所在を確認するため、同社の「特定商取引法に基づく表記」および法人登記情報を精査します。ここには、一般的なベンチャー企業とは一線を画す、激しい変遷と表記上の不自然な点が記録されています。
特定商取引法に基づく表記(公式サイトより引用)
- 事業者名称: 株式会社ミズカラ
- 運営責任者: 山宮 健太朗
- 所在地: 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際ビル 6階
- 電話番号: 03-4400-6013
- 各種サービス案内の送信元アドレス: magazine@mizukara.com / jcc-careercoach@mizukara.com
法人登記情報の推移(令和元年〜令和7年)
法人番号指定(令和元年7月10日)以降、以下の通り頻繁に移転と改名が繰り返されています。
- 令和元年12月9日: 奈良県奈良市(一軒家)から大阪市北区(LINKS UMEDA 8F WeWork)へ本店移転。
- 令和2年4月13日: 大阪から東京都品川区(WeWork TK 池田山)へ移転。
- 令和5年9月20日: 東京都港区虎ノ門への移転。
- 令和6年11月11日: 「株式会社GOAL‐B(ゴールビー)」から「株式会社ミズカラ」へ商号変更。
- 令和7年5月27日: 東京都港区から現在の千代田区内幸町へ本店移転。
- 現在の本店所在地(登記上の住所): 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号
重大な懸念:登記と特商法表記の「所在地不一致」
ここで注視すべきは、登記上の所在地と特商法表記の整合性です。公式サイトの特商法表記では「日比谷国際ビル 6階」と詳細まで記載されていますが、最新の法人登記情報ではビル名および階数が省略され、番地までの記載となっています。
法的には番地のみの登記も受理されますが、物理的な拠点を特定しにくくする効果があるため、透明性を求める消費者にとっては不信感の種となります。さらに、これまでの移転先がWeWork等のレンタルオフィスを主としている点は、資産の流動性を高めている証拠であり、「トラブル発生時に実態を掴みにくい」というリスク要因を孕んでいます。代表取締役も、中川晃雄氏、村岡大樹氏、山宮健太朗氏と短期間で交代しており、責任の所在が流動的である点は否めません。
高額なサービス体系と島田隆則氏の役割
ミズカラが提供するサービスは、自己理解から組織変革まで多岐にわたりますが、その価格設定は一般的なビジネス教育の域を大きく超えています。
主要コースと料金体系
- キャリアコーチング(キャリスピ): 327,800円 〜 1,100,000円
- エグゼクティブコーチング: 514,800円 〜 1,264,780円
- セルフコーチング(REBOOST): 59,800円(2日間)
- 認知科学コーチ養成講座(JCC): 約98万円
広告塔・島田隆則氏の経歴とイメージ
最高事業開発責任者(CBDO)の島田隆則氏は、以下の経歴を持ちます。
- 青山学院大学卒、リクルートキャリアを経て起業。
- 2020年ベストボディジャパン日本1位。
- 現在はミズカラで5つの事業と300名のマネジメントを担当。
彼の経歴自体は華やかですが、YouTube広告での「その時間、お金で買えませんか?」といった挑発的なコピーや、ビジュアルを前面に出した演出は、一部の視聴者から「胡散臭い」「気持ち悪い」といった強い拒絶反応を招いています。具体的サービスの内容よりも「感情的な高揚」を重視する広告スタイルが、サービスへの不信感の源泉となっています。
掲示板(5ch・知恵袋)にみる口コミと論理的検証
ネット上に蓄積された「悪評」の正体を、具体例を挙げて分析します。
営業手法への懸念
「受講生(カモ)の不安を上手く喚起させてる。不安があれば人は無形商品を購入したくなる」(5ちゃんねる)
-
【分析】 相手の現状に対する危機感を煽り、解決策として高額な商品を提示する手法は、コーチングの形を借りた「不安ビジネス」であるという指摘です。
契約後のトラブルと返金規定
「1回目が終わった途端に連絡がパタリと止まった」「利用規約に解約返金の記載が曖昧」(Yahoo!知恵袋)
-
【検証】 無形商材において、契約前の熱心さと契約後の対応のギャップは致命的な不信感に繋がります。また、旧GOAL-B時代から続く返金トラブルの多さは、同社の規約が利用者にとって不利な設計であることを示唆しています。
専門性への疑念
「学位取得者もいない、なんちゃってコーチングだ」(5ちゃんねる)
-
【分析】 「認知科学」を標榜しながらも、担当コーチの多くは心理学の学位や公的資格を持たない「元営業マン」や「元アスリート」です。100万円という対価に対し、学術的・専門的な担保がない点に不満が集中しています。
まとめ:客観的な評価と検討者への提言
以上の調査結果から、株式会社ミズカラの実態を総括します。
結論としての評価
株式会社ミズカラは、「法的に実在するが、情報の透明性や契約構造において極めて警戒が必要な高額サービス提供体」です。
- コンプライアンスの不透明さ: 頻繁な社名・代表者・住所の変更に加え、登記上の本店所在地と特商法表記が厳密に一致(ビル名記載の有無)していない点は、企業姿勢として疑問が残ります。メールアドレスの画像化も、徹底した情報ガードの一環と推察されます。
- ハイリスクな投資: 100万円という対価は、一般的な自己投資の域を超えています。失っても生活が破綻しない資金であるか、冷静な判断が必要です。
- レピュテーションの回避: 旧社名「GOAL-B」からの変更は、過去の悪評を隠蔽するための手段である可能性を否定できません。
検討者へのメッセージ
「自分を変えたい」という純粋な意欲を、高額なだけのサービスに搾取されないよう注意してください。広告の華やかさや、島田氏の言葉の強さに圧倒されることなく、まずは「登記の不自然さ」や「契約書の返金規定」といった現実的なファクトを直視することを強くお勧めします。
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