あおきです。
「CLICK(クリック)」は、「1クリックで1万円」「スキマ時間で月収+30万円」といった驚くべき高額報酬を謳う副業紹介サービスです。
しかし、当調査チームが詳細な検証を行った結果、CLICKが紹介する副業は、その謳い文句とはかけ離れたものであり、消費者庁からも注意喚起されている詐欺的スキームに酷似していることが判明しました。本記事では、CLICKの具体的な特徴、運営会社の信頼性、実際の検証結果、そして利用者が直面する潜在的なリスクについて、徹底的に解説します。
この記事でわかること
- CLICKの宣伝文句と実際のサービス内容の乖離
- 運営会社「株式会社ワイズ」の事業実態と過去の傾向
- CLICKが紹介する副業に潜むタスク型副業詐欺のリスク
- CLICKに関する口コミ・評判の調査結果
特定商取引に基づく表示
販売事業者の名称:株式会社ワイズ
運営統括責任者:大原哲男
所在地:東京都渋谷区本町5丁目36番4号
電話番号:080-7743-9181
E-mail:info@piano-hammer.site
※ 画像データとしてアップされています
最初の危険信号:特商法表記の隠蔽工作
まず、このビジネスが真っ当ではないと見抜く最大のポイントは、ウェブサイトに掲載されている「特定商取引法に関する表示(特商法表記)」です。日本の法律では、通信販売を行う事業者は、消費者がいつでも容易に確認できる場所に、事業者情報や連絡先を明記することが義務付けられています。これは、消費者を詐欺や悪質な商売から守るための重要なルールです。
しかし、CLICK(クリック)のサイトでは、この最も重要な情報が画像データとしてアップロードされています。なぜ彼らはこのようなことをするのでしょうか?
その理由は明白です。テキストデータであれば、消費者は事業者名をコピーしてインターネットで評判を調べたり、所在地や電話番号を検索して実態を確認したりすることができます。しかし、画像データにすることで、この重要な情報が検索エンジンの対象にならず、消費者が情報を能動的に探すのを妨げることができるのです。
これは単なる手抜きではありません。意図的に情報を隠蔽し、消費者が事前のリサーチを行うことを困難にさせる、非常に悪質で計算された手法なのです。まともな事業者は、決してこのような不誠実なやり方で顧客の信頼を損なうようなことはしません。この時点で、このビジネスが「怪しい」どころか、「悪質である」と断定してもよいでしょう。
特商法表記について
そこで、画像データとしてアップされていることで、信用性が損なわれている今回の特商法表記についてですが、そこには絶対に検索されたくない何かが隠されている、と考えるべきなのはわかってもらえたと思います。
この件を踏まえて、今回のCLICK(クリック)の特商法表記について調べてみました。
まず、株式会社ワイズですが法人登録はされているようです。
でもって特商法表記に記載されたその所在地とされるのが住宅地のど真ん中らしく、GoogleMAPのストリートビューを確認したところこのような画像が出てきました。
どう見ても会社があるようには見えないんですよね。実際にそこで業務が行われている様子は見受けられず、登記上の住所と実際の業務地が異なる可能性が極めて高いと推測されます。また、連絡先ですが電話番号は携帯番号になっているのも気になります。特商法表記が画像データ化されている時点で検索されたくないことが載っているのは推測できるんですけど、今回の場合は住所であって電話番号なんでしょうかね。そもそも所在地ではなく住所っていうのもおかしな話なんですよ。そこは人の住むところではなく会社なんですから。
過去の運営実績との関連性
株式会社ワイズの最大の懸念点は、同様の手法を用いた副業紹介サービスを数多く運営している点です。過去に調査された同社またはグループ会社(株式会社インター)の案件は、多くが「稼げない」「詐欺の疑いがある」と評価されています。
これは、同社が「効率的に稼げる情報」ではなく、リスクの高い特定の副業をユーザーに紹介することを目的としている可能性を示唆しています。
CLICKの謳い文句と実際の副業内容の検証
1クリック1万円の真偽と情報の透明性の欠如
CLICKの公式ページは、「あなたの1クリックが1万円に」「月額1万円が永久無料」「抽選で10万円相当をプレゼント」といった金銭的なインセンティブのみを強調しています。
しかし、肝心の「どのような仕事内容なのか」「何をして稼ぐのか」といった、副業の本質的な情報が一切記載されていません。
- 素朴な疑問: たった1クリックで1万円もの報酬が発生する仕事が、一般市場に存在するでしょうか? これは極めて非現実的であり、闇バイトや架空の副業への誘導を疑わざるを得ません。
- リスクの予兆: 自身が何を行うのか把握せずに登録することは、違法行為への加担や、悪質な詐欺に巻き込まれる高いリスクを伴います。
結論:CLICK自体は集客ツールであり、紹介先に問題あり
検証の結果、CLICK自体が副業詐欺であるという結論には至りませんでした。
しかし、サービスの実態は、ユーザーを特定のLINEアカウントへ誘導し、別の高リスクな副業を紹介するためだけの「集客ツール」として機能しています。紹介される副業は、高額報酬を掲げながら簡単な作業(例:CM視聴、いいね)を要求するものが中心であり、これは消費者庁から注意喚起が出ているタスク型副業詐欺に酷似しています。
重要な注意点: CLICKを通じて紹介される副業の利用は、詐欺被害や金銭的損失につながるリスクが極めて高いと判断されます。
【実録】CLICKに登録して検証した結果
本調査チームは、実際にCLICKに登録し、どのような副業が紹介されるのかを検証しました。
登録フロー:誘導と目的の切り替わり
- 公式ページの「LINEで受け取る」ボタンを押す。
- 画面はすぐに切り替わり、株式会社ワイズではない別の会社が運営する副業の紹介が始まる。
この挙動から、CLICKの役割は「ユーザーをLINE登録に誘導すること」で完了しており、その後は誘導先のアカウントが紹介料を得る仕組みになっていると推測されます。
紹介された副業:タスク型詐欺の典型
CLICKから最終的に紹介された副業は、以下の2種類でした。
- アンケートに答える副業: 過去に副業詐欺の可能性があるとして消費者庁が注意喚起している類型。
- CMを見るだけの副業: 「三日坊主・ずぼらな人向け」として紹介されたもので、運営会社は株式会社enでした。これもまた、高額報酬と簡単な作業を謳うタスク型副業詐欺の典型例に酷似しています。
タスク型副業詐欺とは
紹介された副業のリスクを理解するために、「タスク型副業詐欺」の典型的な手口を解説します。
- 初期の少額報酬: 最初のうちは簡単なタスク(いいね、CM視聴など)をこなすと、少額の報酬(数千円)が出金できる架空のサイトに振り込まれ、信頼させます。
- 高額な要求: 信頼させた後、より報酬の大きいタスクに参加させるためと称して、マニュアル購入費用や高額な参加費を要求してきます。
- 違約金と投資: さらに悪質なケースでは、「作業ミスをすると高額な違約金が発生する」と事前に通知され、最終的に投資を促されます。利益が出ない状況を「作業失敗」と見なし、違約金を請求するなど、多重に騙す罠が仕掛けられています。
- 匿名性の高いアプリ: 連絡手段としてTelegramやToomeなど、匿名性の高いアプリの使用を推奨されるのも特徴の一つです。
リアルな口コミ・評判の徹底調査
CLICKを利用したユーザーのリアルな口コミを調査しました。
Yahoo!知恵袋およびSNS(X)での調査結果
Yahoo!知恵袋、およびSNS(X)で口コミ調査を実施しましたが、CLICKというサービス名が一般的すぎるため、検索エンジンやプラットフォーム側で無関係な情報が大量にヒットし、正確な口コミを見つけることが極めて困難でした。
考察: サービス名を意図的に一般的な単語に設定することで、悪評が拡散しても検索されにくくしている可能性が考えられます。また、運営会社がサービス名を頻繁に変更する傾向も、悪評の蓄積を防ぐ目的があると推測されます。
まとめ:CLICKの利用は推奨できません
本調査により、副業紹介サービス「CLICK」は、誇大広告と情報の不透明さをもってユーザーを集め、最終的に高リスクな副業へ誘導する仕組みであることが明らかになりました。
CLICKの利用を避けるべき主な理由
- 紹介される副業がタスク型副業詐欺に酷似しており、消費者庁より注意喚起されている案件である。
- 運営会社(株式会社ワイズ)が同様のリスク案件紹介サイトを複数運営しており、信頼性・安全性が低い。
- CLICK自体が登録を集めることのみを目的としており、ユーザーにメリットのある情報提供をしていない。
1クリック1万円といった非現実的な話に惑わされることなく、怪しいと感じた場合は、入金や個人情報提供の前に必ず信頼できる第三者や消費者センターに相談し、リスク回避に努めることが賢明です。
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