あおきです。

「スマホを数分操作するだけで、AIが500万円を連れてくる」 そんな中井耀志氏の「EMPIRE(エンパイア)」が振りまく夢に、今、多くの人が吸い寄せられています。

こんにちは、「やまぐち」です。 前回は特商法や登記情報の不審な点をお伝えしましたが、今回はもっと本質的な話をします。たとえ運営会社がどれほど立派なビルにあろうと、「競馬AIを他人に売る」というビジネスモデルそのものが抱える、致命的な欠陥についてです。

なぜ、このシステムに参加してもあなたの口座にお金は残らないのか。その「不都合な真実」を、投資と確率の観点からどこよりも詳しく解説します。

特定商取引法に基づく表示

販売者名:株式会社GENERALHAWK
代表取締役:加藤隆伸
所在地:〒259-1133 神奈川県 伊勢原市 東大竹1丁目21番3
電話番号:046-364-2837
メールアドレス:jimukyoku.generalhawk@gmail.com

法律のプロも驚く「特商法」と「登記情報」の不自然なズレ

副業案件の信頼性を測る際、真っ先に確認すべきなのが「特定商取引法に基づく表記(特商法)」です。これは消費者を守るための義務ですが、EMPIREの運営元である株式会社GENERALHAWKには、見過ごせない不審な点がいくつも見つかりました。

所在地から消された「アパート名」

LP(紹介ページ)に記載されている所在地と、公的な法人登記情報を照らし合わせると、意図的な「書き換え」が発覚しました。

  • 特商法上の表記: 神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番3
  • 法人登記の情報: 神奈川県伊勢原市東大竹1丁目21番地3 ラ・ポール田中201号室

なぜ、特商法では「ラ・ポール田中201号室」というアパート名を隠しているのでしょうか。一撃500万円を稼ぎ出す最新鋭のAIを運用する本社が、普通のアパートの一室であるという事実は、彼らが演出したい「成功者のイメージ」には不都合だったのでしょう。住所を断片的に記載して実態をぼかす手法は、誠実な企業の振る舞いとは言えません。

不自然すぎる拠点の移転歴

この会社の法人番号指定年月日からの動きを追うと、さらに奇妙な事実が浮かび上がります。

  • 平成28年5月: 設立
  • 平成29年10月: 名古屋市中区栄へ移転
  • 令和6年7月: 愛知県名古屋市から、現在の神奈川県伊勢原市のアパートへ移転

注目すべきは、つい最近(令和6年7月)に、名古屋の都市部から神奈川県のアパートの一室へ拠点を移している点です。一般的に、事業が成功して規模が拡大すれば、より立派なオフィスへ移転するのが通例です。わざわざ地方のアパートへ拠点を移すのは、何か「表に出せない事情」があるか、実態のないペーパーカンパニーであることを疑わざるを得ません。

責任の所在を曖昧にする連絡先

さらに、連絡先として記載されているメールアドレスは、誰でも無料で作成できるフリーメール(Gmail等)です。

莫大な利益をうたうビジネスを展開する組織が、独自ドメインのメールアドレスすら持っていない。これは、いつでもアカウントを捨てて「逃げられる」状態を作っていると解釈されても仕方がありません。電話番号についても、回線自体は確保されているものの、これまでの検証事例では、肝心なトラブル時に「担当者不在」や「自動音声」で逃げ切られるケースが多発しています。

【本題】競馬AIビジネスが抱える「3つの致命的矛盾」

ここからは、なぜEMPIREのロジックが破綻しているのか、その核心に迫ります。

「オッズ」という壁:利用者が増えるほど利益は消滅する

競馬において、最も残酷な真実が「オッズの変動」です。 FXや株と違い、競馬は「パリミュチュエル方式」という仕組みで成り立っています。これは、そのレースに投じられた全馬券代から主催者の取り分を引き、残りを的中者で分け合う仕組みです。

もし、EMPIREのAIが「本当に当たる買い目」を導き出し、それを1,000人のゴールドメンバーに配信したとしましょう。

  • 1,000人が同じ馬券を一斉に購入する。
  • すると、その馬券のオッズ(配当)は一気に下がります。
  • 的中しても、受け取れる払戻金はスズメの涙ほどになる。

つまり、「勝てるシステム」を他人に教えれば教えるほど、そのシステム自体の価値(収益性)は自滅していくのです。本当に一撃500万を狙えるアルゴリズムがあるなら、開発者は自分一人でこっそり運用します。それをわざわざ他人に売るということは、「システムで稼ぐ」よりも「システムを売る代金(参加費)」のほうが確実に儲かるからに他なりません。

AIが「一撃500万」を狙うことの統計学的異常性

EMPIREが謳う「一撃500万」「高配当」という言葉。これを実現するには、数万通りある組み合わせの中から、極めて的中確率の低い「万馬券」を狙い撃つ必要があります。

しかし、AI(機械学習)の本質は「再現性の高い法則」を見つけ出すことです。

  • 過去の膨大なデータから、勝率の高い馬を選ぶ。
  • 統計的に優位な条件(血統、馬場状態、タイム)を分析する。

こうした「堅実な予測」を得意とするのがAIです。一方で、500万円の配当がつくようなレースは、計算不可能な「アクシデント(落馬、出遅れ、激走)」が起きた時に発生します。 「統計を重視するAI」と「統計を裏切る高配当」は、そもそも水と油の関係にあります。 EMPIREがAIの精密さを強調しながら高配当を謳うのは、論理的に見て矛盾しているのです。

「期待値」と「テラ銭(手数料)」の呪縛

競馬には、JRAが徴収する「テラ銭」という壁が立ちはだかります。私たちが10,000円を投じた時点で、その期待値はすでに7,500円前後(約25%のマイナス)に削られています。

この25%という巨大なマイナスをAIで跳ね返し、さらに利益を積み上げるには、常に「市場の平均的な予想」を圧倒的に上回り続けなければなりません。世界中のプロ馬券師や数学者が挑んでも困難なこの課題を、スマホ1台・1日2分の作業で解決できると断言するのは、あまりにも不誠実な説明です。

プロダクトローンチという「心理的罠」の正体

EMPIREは、無料登録を入り口に、数日かけて動画を見せる「プロダクトローンチ」という手法を使っています。なぜ彼らは、一気に情報を公開しないのでしょうか?

それは、あなたの「論理的な脳」を眠らせ、「感情的な脳」を刺激するためです。

  1. 期待の醸成: 「中井耀志」という成功者のイメージを見せ、自分も変われると錯覚させる。
  2. 情報の断片化: 具体的なロジックではなく「稼いだ後の未来」を何度も見せ、購買意欲を高める。
  3. 希少性の演出: 「今だけ」「選ばれた人だけ」と焦らせ、高額な参加費を払う決断を急がせる。

最終的に案内される「ゴールドメンバーズ」の参加費は、数十万円という大金です。冷静に考えれば、「その参加費をそのまま馬券に回したほうがマシではないか?」と気づくはずですが、動画の魔力によって「このシステムさえあれば、参加費なんてすぐに回収できる」と信じ込まされてしまうのです。

運営側が握る「負けないカード」

ここで視点を変えて、運営側の立場で考えてみましょう。彼らは、あなたが競馬で勝とうが負けようが、一切のリスクを負っていません。

  • あなたのリスク: 高額な参加費 + 競馬の軍資金 + 外れた時の損失。
  • 運営の利益: あなたが支払った参加費(確定利益)。

「AIが自動で利益を生む」と言いつつ、結局は競馬の買い目を送るだけの「情報提供」に過ぎない場合、もし不的中が続いてあなたが資産を失っても、彼らは「競馬に絶対はない」「投資は自己責任」という免責事項(特商法に小さく書かれています)を盾に逃げ切ります。

登記情報で見られた「フリーメール」や「アパートの一室への移転」は、まさにこうした「利用者が負けた後のトラブル」を想定した逃げ道の確保と言えるでしょう。

最後に:あなたが守るべきは「夢」ではなく「現実」です

中井耀志氏のEMPIRE(エンパイア)について、本質的な矛盾を掘り下げてきました。

  1. オッズの仕組み上、多人数で共有する「稼げる買い目」は存在し得ない。
  2. 統計学であるAIと、非統計的な「一撃500万」は両立しない。
  3. 「無料」の入り口は、あなたの心理を操作し高額費用を払わせるための演出。
  4. 運営の足元(特商法・登記)は、責任逃れをするための準備が整っている。

「スマホで簡単に」という甘い誘惑に負けそうになったとき、一度だけ思い出してください。本当に500万円を運んでくるAIがあるなら、なぜそれをわざわざ地方のアパートから、他人に売らなければならないのか。

あなたの必死に貯めたお金は、誰かのプロモーション費用のためにあるのではありません。確かな根拠のない「魔法のシステム」に託すのではなく、地に足のついた選択をしてほしい。それが、検証を続けてきた私の切実な願いです。

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