ミリオンキャッシュは稼げる？【徹底検証】副業詐欺リスクと運営会社「リンクアルファ株式会社」の怪しい実態を暴露

あおきです。

現代社会において、「スキマ時間で月収50万円以上」「ゲーム感覚で安全に稼ぐ」といった魅力的な謳い文句を掲げる副業案件がインターネット上に溢れています。その一つが今回、詳細な調査対象とする「ミリオンキャッシュ」です。

誰でも簡単に高額な報酬を得られると強調されるこれらの案件は、多忙な現代人にとって非常に魅力的に映ります。しかし、その甘い言葉の裏には、利用者にとって見過ごせないリスクが潜んでいる可能性があります。

本記事の目的は、ミリオンキャッシュというサービスが本当に安全かつ収益性のある副業を提供しているのかどうかを、客観的な事実と根拠に基づき検証することです。特に、サービスの信頼性を担保するはずの運営会社「リンクアルファ株式会社」の法人情報を詳細に分析し、その実態と潜在的な危険性を徹底的に洗い出します。

読者の皆様が、安易な情報に惑わされることなく、安全な副業選択を行うための判断材料を提供することを目指します。

特定商取引法

会社名：リンクアルファ株式会社
代表者：戎谷真央
住所：東京都渋谷区渋谷東1-22-6
電話番号：03-4500-7459

特定商取引法表記と法人登録情報の詳細分析：運営会社の実態に迫る

信頼できるサービスであるか否かを判断する最初のステップは、法律で定められた情報開示（特定商取引法に基づく表記）と、公的な法人登録情報を照合することです。

特定商取引法に基づく表記の概要

ミリオンキャッシュの公式ページに記載されている特定商取引法に基づく表記は以下の通りです。

会社名	リンクアルファ株式会社
代表者	戎谷真央
住所	東京都渋谷区東1-22-6
電話番号	03-4500-7459

一見すると、最低限の項目が記載されているように見えますが、この情報と法人登録情報を照合すると、透明性における重大な懸念点が浮かび上がります。

法人登録情報（登記情報）との比較で判明した重大な差異

リンクアルファ株式会社の法人登録情報（登記簿）を調査した結果、特商法表記の住所と、現行の登記上の本店所在地との間に以下の差異が確認されました。

特商法表記住所： 東京都渋谷区東1-22-6
登記情報（現所在地）： 東京都渋谷区東１丁目２２番６－３０３号

この比較から、特商法表記において、登記情報にある「303号」という部屋番号が意図的に省略されていることが明確に判明しました。企業が具体的な事業所の所在を曖昧にする行為は、顧客からの問い合わせやトラブル発生時の所在地把握を困難にするものであり、情報公開における不徹底性、すなわち透明性の欠如を示す強い証拠となります。

さらに、この所在地は「カスティル渋谷」のレンタルオフィスである可能性が極めて高いと指摘されており、永続的な事業基盤を持つ企業としての信頼性に疑念が生じます。

異例な高頻度の本店所在地変更履歴：安定性の欠如

法人登録情報の履歴を分析すると、リンクアルファ株式会社の事業の安定性に関して、さらに深刻な問題が浮き彫りになります。

変更日	変更の事由	旧情報
2018年12月20日	商号又は名称の変更	株式会社ＪＢＳコスメティック
2018年12月27日	本店又は主たる事務所の所在地の変更	東京都渋谷区桜丘町３番１６号
2022年8月30日	本店又は主たる事務所の所在地の変更	東京都足立区佐野２丁目１２番１１号
2023年4月13日	本店又は主たる事務所の所在地の変更	東京都足立区神明南１丁目２番１２号
（現所在地）	–	東京都渋谷区東１丁目２２番６－３０３号

商号変更（2018年12月）からわずか約4年半の間に、本店所在地を計4回も変更している事実は、一般的な企業活動としては極めて異例です。

頻繁な本店所在地変更は、以下の懸念を強く示唆します。

事業の不安定性： 継続的な事業環境の確保ができていない可能性。
責任回避の可能性： 何らかのトラブルが発生した際に、迅速に事業所を移転し、責任追及を困難にする意図。
信頼性の著しい低下： 長期的な事業展開を前提としない、短期的な集金活動を目的としている可能性。

これらの登記情報は、リンクアルファ株式会社が、安全で安定した運営基盤を持つ企業であるという信頼性を決定的に損なう要因となります。

徹底解説！ミリオンキャッシュが「稼げる副業」ではないと言える理由

🎯 副業の定義が曖昧：業務内容の不透明性

ミリオンキャッシュの公式ページには、以下のような特徴が謳われています。

平均59,840円の日給
1日数分のスマホ作業
ゲーム感覚で安全に稼ぐ

しかし、これらの情報の中で最も肝心な「具体的に何をして稼ぐのか」という業務内容が、どこにも明確に記載されていません。

報酬とは、労働の対価、特別なスキルに対する対価、または投資に伴うリスクに対するリターンとして成立するものです。特別なスキルや資格を必要としない「誰でも出来る作業」で、平均日給6万円（月収換算で100万円以上）という高額な報酬が、合理的な根拠なしに発生することは、社会通念上考えられません。

業務内容が不明瞭な副業は、利用者が自身の意図しない違法な活動（例：闇バイトへの誘導）に巻き込まれるリスクを著しく高めます。この情報不足自体が、すでに極めて高いリスクと判断すべきです。

🚨 登録検証の結果：消費者庁が警告する「マニュアル購入型」に誘導

実際にミリオンキャッシュに登録して検証を行ったところ、本サービスは直接的な副業ではなく、LINEアカウント（「【最新情報】スキマdeワーク」）を通じて、特定の副業を紹介する集客プログラムであることが判明しました。

そして、紹介された副業は、初期に安価な「マニュアル購入」（例：1,800円）を伴う形式のものでした。

この「電子書籍（マニュアル）・サポートサービス」を販売する手法は、現在、消費者庁から明確に注意喚起が出されている副業詐欺の手口と酷似しています。

手口の特徴： 安価なマニュアルを購入させた後、副業で稼ぐためには「高額な専用サポート」が必要だと勧誘し、最終的に数十万円から数百万円の高額な契約を迫る。
リスク： 利用者は、マニュアル代だけでなく、その後の高額なサポート費用を請求され、結果的に期待した収益を得られずに多額の負債を抱えることになります。

ミリオンキャッシュは、自らが詐欺行為を行っていなくとも、詐欺の可能性が極めて高い案件への誘導口として機能しているため、利用することは賢明な判断とは言えません。

📢 口コミと評判の不在：情報の信頼性の欠如

サービスの安全性を確認する上で、実際に利用した第三者の意見（リアルな口コミや評判）は不可欠です。

公式ページ内の口コミ： 公式ページには高額収益を達成したという利用者の声が掲載されています。しかし、これらは運営側が選定・制作した広告であり、客観的な証拠能力はありません。
SNS・掲示板の調査結果： Yahoo!知恵袋やX（旧Twitter）など、一般利用者が自由に意見交換を行うプラットフォームで「ミリオンキャッシュ」に関するリアルな口コミを徹底的に調査しましたが、利用者による投稿は一切確認できませんでした。

この「口コミの完全な不在」は、サービスが本当に稼働し、継続的な利用者が存在しているのかという根本的な疑問を生じさせます。利用者の実態が確認できない状況下で、公式ページの高額報酬の謳い文句を信用することは、非常に危険です。

まとめ：ミリオンキャッシュはリスクが高く推奨できない

本記事での詳細な調査と法人情報の分析に基づき、副業「ミリオンキャッシュ」に関する最終的な結論を提示します。

【結論】ミリオンキャッシュは特定の副業に登録者を集めるための集客プログラムであり、利用に伴うリスクが極めて高いため、利用は推奨できません。

懸念事項	詳細な分析結果
運営会社の信頼性	特商法表記における住所の不徹底、および約4年半で4回という異例な高頻度の本店所在地変更履歴が確認され、企業の安定性・透明性に重大な欠陥がある。
紹介される副業	登録後に誘導されるのは、消費者庁から注意喚起が出ている「マニュアル購入を伴う副業」と酷似したものであり、高額なサポート契約への勧誘リスクが高い。
情報の透明性	具体的な業務内容が不明瞭であり、リアルな利用者による口コミが一切存在しない。情報ソースの信頼性が著しく低い。