あおきです。

「スマホで動画をスワイプするだけで、1回1万円の報酬が発生する」 そんな夢のような副業案件「Swipe(スワイプ)」が今、ネット広告を中心に話題となっています。「永久無料」「バグチェックの謝礼」という魅力的な言葉が並びますが、副業を探している皆さんに最初にお伝えしたい結論があります。

Swipe(スワイプ)は、あなたの「稼ぎたい」という心理を逆手に取った、非常に危険な案件である可能性が高いです。

私自身、これまで数多くの副業案件を調査・検証してきましたが、Swipeには過去に消費者庁から注意喚起が出された「詐欺的スキーム」との共通点が無数に見つかりました。なぜ「スワイプするだけ」で大金が稼げると謳うのか。その裏側に隠された巧妙な仕掛けを、証拠とともに明らかにしていきます。

特定商取引法に基づく表示

販売事業者の名称:株式会社インター
運営統括責任者:大原哲男
所在地:大阪府大阪市西成区千本北2-15-4
電話番号:08077439181
E-mail:oost-life.info

※ 画像データとしてアップされています

特商法表記について:画像化された表記と運営会社「株式会社インター」の実態

ネットビジネスの信頼性を判断する最大の指標は「特定商取引法に基づく表記(特商法表記)」です。しかし、Swipeの特商法表記には、誠実な運営会社ではまず行わない「ある隠蔽工作」が見受けられました。

検索逃れ?特商法表記が「画像データ」である怪しさ

通常、特商法表記はユーザーが内容を確認したり、コピーして検索したりできるようにテキスト(文字データ)で記載されます。しかし、Swipeの特商法表記は「画像データ」としてアップロードされています。

これは、検索エンジンのクローラーに会社名や住所を読み取らせないようにする、あるいは悪評が広まった際に記事を特定されにくくするための「検索逃れ」の手法として、怪しい副業サイトによく見られる特徴です。この時点で、運営側には「正々堂々と情報を開示できない理由」があると考えざるを得ません。

連絡先が「携帯電話番号」という異常事態

特商法表記に記載されている電話番号を確認したところ、固定電話ではなく「090」や「080」から始まる携帯電話番号が登録されていました。

「株式会社」を名乗り、月額55,000円ものサービスを扱う企業が、事務所の固定電話さえ引いていないというのは極めて不自然です。携帯電話一本で運営しているということは、「いつでも着信拒否ができる」「都合が悪くなれば番号を捨てて逃げられる」状態にあることを意味します。トラブル発生時に連絡が取れなくなるリスクが非常に高いと言えるでしょう。

運営会社「株式会社インター」の法人情報

法人番号を確認したところ、株式会社インターは確かに実在する法人であることが判明しました。

令和2年に設立され、そのわずか3ヶ月後には東京から大阪へと拠点を移しています。現在の所在地は一般的な住宅街の物件であり、大規模なサポートセンターを構えている形跡はありません。また、同社は自社サービスではなく他社の案件を紹介する「紹介屋」の立場を貫いており、何かあった際に「うちは紹介しただけ」と責任を回避する構造になっています。

「おとり広告」による別案件への強制誘導

Swipeの最大の問題点は、広告に記載された作業内容が「実在しない」ことです。 LINE登録後、案内されるのは「Swipe」というアプリやシステムではなく、別会社が運営する「CM視聴副業」などの全く異なるサイトです。これは「おとり広告(釣り案件)」と呼ばれる手法で、ユーザーの興味を惹きやすい新しいワード(スワイプ)で集客し、実際には成約報酬が高い別の怪しい案件へ横流ししています。この時点で、運営側の誠実さは皆無であると断定できます。

消費者庁が警告する「タスク型副業詐欺」の典型スキーム

誘導先の仕事内容は、現在被害が急増している「タスク型副業詐欺」の典型例です。このスキームには明確なフェーズが存在します。

  • 【フェーズ1:信用付与】 最初に数回、簡単な作業(CMを見る、いいねをする等)をさせ、画面上の報酬を数千円程度増やします。場合によっては、信頼させるために実際に少額を振り込むことさえあります。
  • 【フェーズ2:高額プランへの勧誘】 「無料プランではこれ以上稼げない」「月50万円以上を目指すならプレミアムサポートが必要」と、数万〜数百万円の高額契約を迫ります。
  • 【フェーズ3:逆搾取】 契約後、「作業にミスがあった」「システムに損害を与えた」等の言いがかりをつけ、報酬を支払うどころか追加費用を請求するケースも確認されています。

Swipeは、高額報酬の理由を「プログラムのバグ検証(デバッグ)」と説明しています。しかし、IT業界において動画をスワイプするだけの作業に1万円の価値が出ることは物理的にあり得ません。 本来のデバッグ作業は専門知識を要する地味な業務です。このように「もっともらしい理由」を付けて、ユーザーの不信感を強引に解消させるのは、悪質な案件によく見られる心理トリックです。

「デバッグ作業」という偽りの大義名分

Swipeは、高額報酬の理由を「プログラムのバグ検証(デバッグ)」と説明しています。しかし、IT業界において動画をスワイプするだけの作業に1万円の価値が出ることは物理的にあり得ません。 本来のデバッグ作業は、エンジニアやテスターがログを解析し、特定の条件下での不具合を再現する専門的な業務です。このように「もっともらしい理由」を付けて、ユーザーの「なぜこんなに稼げるの?」という疑問(不信感)を強引に解消させるのは、悪質な案件によく見られる心理トリックです。

報酬の「出金ロック」と二次被害の罠

仮に画面上の報酬額が10万円、20万円と増えていったとしても、それを手元に引き出す(出金する)際に大きな壁が立ちはだかります。

  • 「出金には手数料の事前払いが必要」
  • 「税金対策として供託金を預かる必要がある」 といった名目で、さらに現金を振り込ませようとします。これは「利益を餌にした振込詐欺」であり、一度払ってしまうと、理由をつけて何度も支払いを要求される「二次被害」へと発展します。

公式口コミの捏造と個人情報流出のリスク

公式サイトには「月10万稼げた」といった成功体験が掲載されていますが、SNSやYahoo!知恵袋などの外部プラットフォームで検索しても、「実際に稼げた」という投稿は一件も存在しません。 逆に、登録した瞬間に別の怪しい副業勧誘が届くようになるなど、あなたの個人情報が「騙されやすい人のリスト」として裏社会で売買・共有される二次被害のリスクも極めて高い状態です。

まとめ:Swipe(スワイプ)は推奨できない「高リスク案件」

今回、Swipeおよび運営会社の株式会社インターを調査した結果、この副業を利用することは**「極めて危険」**であると結論づけました。

調査ポイントの振り返り

  1. 隠蔽された特商法: 表記を画像化し、連絡先が携帯電話番号であるなど、信頼性に欠ける。
  2. 実体のない仕事内容: 「スワイプ」は入り口に過ぎず、実際は別会社の怪しい案件へ誘導される。
  3. 詐欺スキームの酷似: 消費者庁が注意喚起しているタスク型詐欺の典型例である。
  4. 法人情報の不透明性: 短期間での拠点移動など、長期的な運営実態が見えない。

「動画を見るだけで月収100万円」といった甘い誘惑は、ビジネスとして成立しません。わざわざ「Swipe」と名称を変えて募集していること自体、過去の悪評から逃れるための工夫と考えられます。

もしあなたが「すでに登録してしまった」「お金を払ってしまった」という場合は、すぐに警察の相談専用電話(#9110)や消費生活センター(188)へ相談してください。

副業は、正当なスキルや労働の対価として報酬を得るものです。魔法のような近道を探すのではなく、リスクを正しく理解し、安全な道を選んでいきましょう。

人生逆転!元ブラック企業社員が叶えた「働かない」という夢

かつて100万円を無駄にした私が、なぜ今『働かない生き方』を実現できたのか。
その全貌を包み隠さずお話しします。
もう遠回りしたくないあなたへ。

LINEステップで続きを見る