あおきです
本記事では、「大手証券会社公認で完全自動、毎日5万円の利益が手に入る」と謳われるFX自動売買システム「RAZE(レイズ)」のオファーを詳細に分析します。情報商材の多くが抱える構造的な問題点や、投資システムを選ぶ際に不可欠なチェックポイントを網羅的に解説し、読者の皆様が冷静な判断を下すための情報を提供することを目的とします。
特定商取引法に基づく表示
販売者名:鈴木商事株式会社
代表取締役:鈴木 正二
所在地:〒513-0809 三重県鈴鹿市西条6丁目96天神ビル3C
電話番号:050-1724-0003
メールアドレス:azone.jimukyoku@gmail.com
RAZEオファー概要と特定商取引法に基づく表記の深刻な問題点
FX自動売買システム「RAZE(レイズ)」のオファーを検討する際、まず検証すべきは、販売元である鈴木商事株式会社が開示している特定商取引法(特商法)に基づく表示です。この表記は、消費者を守るための事業者の義務ですが、RAZEの特商法には、一般的な企業活動では考えられない重大な懸念事項が複数含まれており、これがオファー全体の信頼性を根本から揺るがす要因となっています。
連絡先に見る「逃げの構造」:IP電話とフリーメールの利用
最も深刻な問題は、連絡先としてIP電話とフリーメールアドレスが採用されている点です。
一般的に、継続的な事業活動を行う企業が、顧客との重要な連絡窓口に追跡が困難なIP電話や信頼性に欠けるフリーメールを使用することは極めて異例です。これは、過去の悪質な情報商材や詐欺的案件で、運営者がトラブル発生後に速やかに雲隠れ・逃亡するために悪用されてきた手法と一致します。万が一システムで損失が発生したり、サポートが停止したりした場合、責任の追及や連絡が著しく困難になるリスクを内包しています。
鈴木商事株式会社:連続的な情報商材の展開
販売者名に記載されている鈴木商事株式会社が、過去に競艇予想システム「REVERSE(リバース)」をリリースしていた点も重要な懸念材料です。
同じ販売元が、異なる投資ジャンル(FXと競艇)で、「完全自動で稼げる」といった同様の謳い文句を掲げるシステムを次々と展開している事実は、システムの継続性や専門性に対して強い疑問を投げかけます。これは、中身よりも販売スキームを重視しているビジネスモデルである可能性を示唆しており、今回の「RAZE」も、高収益の約束と実態に乖離がある、または短期間で販売が終了するリスクがあることを示唆しています。
特商法表記の信頼性の低さは、そのオファーが長期的な顧客との関係構築よりも短期的な収益を優先していることの証拠であり、RAZEのような高額な金融システムを選ぶ上での最初の危険信号と捉えるべきです。
情報提供者「佐久間陽翔」氏と「大手証券会社公認」の虚偽性
経歴の裏付け不足
情報提供者とされる佐久間陽翔氏は、「投資で失敗を経験後、RAZEを独自開発し、年間勝率75%、月平均利回り50%を記録」したと紹介されています。
しかし、この卓越した実績が真実であるならば、金融業界や一般のニュースメディアでその成功エピソードが広く報じられ、Google検索などで容易に確認できるはずです。現実には「RAZE」に関する情報しか得られず、経歴や実績の客観的な裏付けが完全に欠如しています。
「公認」の証拠開示がない重大な欠陥
RAZEのセールスにおいて最も強力な権威付けとなっているのが、「大手証券会社公認」という謳い文句です。
しかし、どの証券会社から公認を受けているのか、具体的な企業名が一切開示されていません。本当に公的な承認を得ているのであれば、その信頼性を証明するために企業名を大々的に公表しない理由はありません。これは、公認の事実自体がプロモーション上の装飾である可能性が極めて高いと判断できます。
金融商品取引業は、金融庁への登録が必須であり、その上で証券会社が特定のシステムを公認する場合、厳格な審査が伴います。この極めて重要な情報を意図的に秘匿しているという事実は、オファー全体の信頼性をゼロにします。
RAZEのプロモーション構造と非現実的な謳い文句
RAZEのセールスページに並ぶ謳い文句は、投資における最も危険な幻想を提示しています。
- 「利益確定0秒」「完全自動作業0」
- 「毎日5万円を自動で、この先もずっと」
- 「資産溶解0(リスクゼロ)」
投資の原則に反する「思考ゼロ」の誘惑
FX自動売買システム(EA)は、適切なツールを選び、投資の知識を持った上で運用管理を行えば、有効な手段となり得ます。しかし、RAZEが主張する「何も考えず、何も作業せず」というアプローチは、投資の本質から大きく逸脱しています。
- 相場は常に変化する: 過去のデータに基づくアルゴリズムは、予期しない市場の急変(ファンダメンタルズ要因や金融危機など)に必ず対応できなくなります。完全放置は極めて危険です。
- リスク管理は必須: 自動売買であっても、損切りラインの設定や証拠金維持率の管理はトレーダー自身の責任です。「資産溶解0」はあり得ない宣伝です。
他社EAを貶める「逆張り」の宣伝手法
RAZEは、「一般的な自動売買システムは、ユーザーが負ける設計で成り立っている」と指摘し、自社のRAZEだけが「証券会社から正式に公認取得」「勝つこと前提の収益構造」であると強調します。
これは、不安を煽り、自社システムを唯一の「救世主」として位置づけるための典型的なプロモーション戦略です。システムの優位性を示すためには、他社批判ではなく、外部機関による実績の検証データや、透明性の高いロジックの開示が必要です。
実績データの信憑性
セールスページに掲載されている実績やバックテストデータ、モニターテストの結果は、すべて運営者側が自由に作成・編集できる情報です。
第三者の監査や、実績公開サイト(myfxbookなど)での検証がない限り、これらのデータは証明力を持たないと見なすべきです。テストを行ったとされる人物の実在性や、顔写真の盗用・捏造も過去の事例から強く疑われます。
高額請求への発展と結論
無料オファーの終着点:198,000円の有料システム
無料のメールアドレス登録からLINEへの誘導、そして3本の動画視聴を経て、最終的に有料案件「RAZE FLARE GATE(レイズ・フレアゲート)」へと発展します。
「タダで提供」を匂わせておきながら、最終的に高額なシステムを販売する、これもまた情報商材の定石です。
返金保証の罠
返金保証が付いている場合でも、その条件が極めて厳しく設定されていることが一般的です。「特定の期間に定められた回数以上の取引を行い、かつ特定の条件下で利益が出なかった場合のみ」など、満たすことが事実上不可能な条件を提示し、実質的に返金に応じないスキームになっている可能性が高いです。
投資成功の原則
FX自動売買システムで本当に利益を上げる投資家は、以下の原則を守っています。
- 知識の習得: 投資に関する基礎知識、相場環境の理解がある。
- システムの選択: 優秀なロジックを搭載し、信頼できる開発元のシステムを厳選する。
- リスク管理: 資金管理を徹底し、損切り設定やロット調整を自身で行う。
- 裁量との融合: システムの苦手な相場では手動(裁量)に切り替える判断力を持つ。
RAZEが促す「思考ゼロ・完全丸投げ」のアプローチは、これらの成功原則と真っ向から対立しており、高額な費用を失うリスクが極めて高いと結論づけられます。
総合評価と読者への推奨事項
今回のFX自動売買システム「RAZE」は、特商法表記の不備、情報の裏付けの欠如、「大手証券会社公認」という虚偽性の高い宣伝、そして非現実的な「リスクゼロ・完全自動」の謳い文句が複合的に絡み合っており、投資システムとして推奨することはできません。
読者の皆様には、投資システムを選択する際、「高利回り」「完全自動」「リスクゼロ」といった甘い言葉に惑わされず、販売者の信頼性、客観的な実績データ、そして投資の基本原則(自己責任・知識の必要性)に基づいて冷静に判断されることを強く推奨します。
人生逆転!元ブラック企業社員が叶えた「働かない」という夢
かつて100万円を無駄にした私が、なぜ今『働かない生き方』を実現できたのか。
その全貌を包み隠さずお話しします。
もう遠回りしたくないあなたへ。












