あおきです。

近年、「インストールするだけで稼げる」と謳うFXの自動売買ツール(EA)の無料オファーが急増しています。その中でも特に注目を集めているのが、情報提供者・藤田勇氏による自動現金収集ソフトウェアCCGです。

「15ヶ月連続黒字更新」「年利30%以上を記録」といった、投資家心理を刺激する魅力的なフレーズが並ぶ一方で、当社の徹底調査の結果、このオファーには看過できない複数の重大な信頼性の欠陥が確認されました。本稿では、その背後に潜む特定商取引法上の不備、情報提供者の経歴の真偽、そして実際に登録した後のフローから見えてくるビジネスモデルの構造を、金融ジャーナリストの視点から詳細に分析し、

特定商取法に基づく表示

運営業者:ユニリス株式会社
所在地:〒107-0062 東京都港区南青山1-20-2
連絡先:info★unilis.jp
※ ★を@(半角)に変えてご連絡下さい。

法的義務を無視した特定商取引法に基づく表記の”瑕疵”

投資・副業系のオファーにおいて、その信頼性を測る最も重要な最初のステップは、特定商取引法に基づく表記、通称「特商法表記」の確認です。これは、事業者が消費者に対して義務付けられた、信頼性と透明性を確保するための「身分証明書」に他なりません。しかし、「自動現金収集ソフトウェアCCG」の提供元である「ユニリス株式会社」の特商法表記には、法的な義務を無視したと解釈せざるを得ない重大な欠陥が複数見受けられます。

連絡先情報の極端な不足:電話番号の記載ゼロ

特商法表記の基本項目として、消費者が緊急時や問い合わせを行う際の連絡先(電話番号、メールアドレス)の記載が義務付けられています。

この案件の特商法表記には電話番号の記載が一切存在しません。メールアドレスは「★を@(半角)に変えて」という手間をかけさせている点も不親切ですが、それ以上に、電話番号の欠落は、トラブル発生時に消費者が直接的な手段で連絡を取ることを意図的に妨げていると判断されても仕方がありません。これは、通信販売を行う事業者としての透明性を著しく欠く行為です。

所在地の信憑性と代表者不明の危険性

記載されている所在地「東京都港区南青山1-20-2」は、実態の確認が困難なバーチャルオフィスやレンタルオフィスである可能性が極めて高いと推測されます。

さらに、運営事業者の名称は「ユニリス株式会社」と明記されているにもかかわらず、事業責任者、すなわち代表者の氏名がどこにも記載されていません。事業体の責任の所在が不明確である点は、万が一消費者トラブルが発生した場合、誰に対して責任を追及すべきかという法的な論点においても大きな障害となり得ます。

運営元「ユニリス株式会社」の過去の関与

当方の調査により、この運営元であるユニリス株式会社は、過去にも「自動BTC収集ソフトウェアC-CAT」など、本案件と同様の構造を持つ無料副業・投資案件に深く関与していた経歴が明らかになっています。

特商法表記の不備、そして過去の類似案件への関与という二つの事実が示すのは、この事業体が消費者保護の意識に乏しい運営を行ってきた可能性です。セールスレターを読む以前に、この特商法表記の「瑕疵」に気づくことこそが、投資被害を避けるための最重要ポイントとなります。

情報提供者「藤田勇」氏:自己申告に留まる”華麗な”経歴の闇

次に、「自動現金収集ソフトウェアCCG」の顔とも言うべき情報提供者、藤田勇氏の経歴を検証します。

氏が公開している経歴は、見る者を圧倒するほど華麗です。

  • 10年以上にわたる投資家としての活動
  • 株式、FX、バイナリー、不動産、暗号通貨など多岐にわたる投資経験
  • 若手起業家への資金提供や、複数企業の経営実績

    経歴の裏付け情報の完全な欠落

    一見、実力者に見える藤田氏ですが、インターネット上の公開データベース、企業情報、金融業界の専門サイトをいかに検索しても、上記の経歴を裏付ける客観的な情報は一切確認できませんでした。

    これは何を意味するのでしょうか。真に「10年以上の投資実績」「複数企業の経営」を持つ人物であれば、専門メディアへの露出や、少なくとも何らかの公的記録、金融界隈での評判などが存在するはずです。しかし、それらが完全にゼロであるという事実は、これらの経歴がすべて自己申告、あるいは虚偽である可能性を極めて高めています。

    「期間限定」オファーの常態化:レビュー記事が示す過去の繰り返し

    藤田氏は今回のオファーを「実務からの引退記念」として、弟子に好評だったシステムを「期間限定で無料配布」すると謳っています。

    しかし、キーワード「自動現金収集ソフトウェアCCG」で検索すると、過去の日付で投稿された複数のレビュー記事がヒットします。この事実は、今回のオファーが「引退記念の期間限定」などではなく、定期的にプロモーション手法を変えながら、同じ無料オファーを繰り返していることを明確に示しています。

    「今だけ」「最後」「引退記念」といった緊急性を煽る言葉は、冷静な判断力を奪い、即座の登録を促すための典型的なセールステクニックであり、その背後に隠された「繰り返し行われている」という事実は、オファー全体の信憑性を大きく揺るがします。

    内容分析:酷似する「自動BTC収集ソフトウェアC-CAT」との構造的共通点

    セールスレターの謳い文句は、読者に大きな期待を抱かせます。

    • 「インストールするだけでパソコンが勝手に現金を収集!」
    • 「15ヶ月連続黒字更新+年利30%以上を記録」
    • 「期間限定!! 生涯無料ダウンロード実施中!!」

    これらの表現から、CCGはFXを対象とした自動売買ツール(EA)であることが分かります。

    構造の類似性と運営主体の一致

    当方が特に指摘したいのは、この「自動現金収集ソフトウェアCCG」のセールスレターの構造、そして使用されている表現が、以前検証した「自動BTC収集ソフトウェアC-CAT」のそれと不気味なほど酷似している点です。

    • 運営主体の一致: どちらの案件も、特商法表記に問題のあるユニリス株式会社から提供されている。
    • 謳い文句の類似: 「インストールするだけ」「自動収集」といった、投資初心者を引きつけるフレーズが共通。
    • ビジネスモデルの共通点: (次項で詳述)登録後のフローが完全に一致している。

    対象が「仮想通貨(BTC)」から「FX」に変わっただけで、そのプロモーションの骨格と運営者は全く同じです。これは、単なる偶然ではなく、同じ事業者が異なる金融商品をテーマに、同じ顧客リスト収集スキームを繰り返している証拠と見るべきでしょう。

    登録後のフロー:典型的オプトインアフィリエイトの導線設計

    「無料オファー」の真の目的は、ツール提供ではなく、見込み客の連絡先リスト(メールアドレスやLINEアカウント)の収集にあることが大半です。CCGの登録後のプロセスは、この典型的な「オプトインアフィリエイト」のスキームを露呈しています。

    LINEアカウントへの二段階誘導

    1. メールアドレス登録: 最初にセールスレターからメールアドレスを登録します。
    2. 公式LINEアカウント登録: すぐにメールで、公式LINEアカウントへの登録が求められます。
    3. 「裏LINE@」への誘導: 公式LINE登録後、すぐにツールは受け取れず、「裏LINE@」に登録すれば即時にプレゼントされると案内されます。

    この二段階・三段階にわたる登録プロセスは、「自動BTC収集ソフトウェアC-CAT」と全く同じ手法です。

    ツール提供までの間に仕掛けられる罠

    なぜ、すぐにツールを提供せず、わざわざ「裏アカウント」への誘導を挟むのでしょうか。

    その答えは、リスト収集の効率化情報提供の最大化にあります。

    一般的に、このような手法は、ツールを受け取るまでの期間(そして、裏アカウントへの登録という心理的障壁を越えさせた後の高エンゲージメントなリストに対して)、他の無料オファーや高額バックエンド商品への誘導を目的としたメールやLINEメッセージを大量に送りつけるオプトインアフィリエイトの一環です。

    【オプトインアフィリエイトとは?】 オプトインアフィリエイトとは、ユーザーにメールアドレスやLINEアカウントなどの登録を促し、その登録完了によって報酬が発生するアフィリエイトの一種です。悪質な業者の場合、登録された個人情報を利用して、次々と稼げない副業案件情報商材などを送りつけ、最終的に金銭を騙し取ろうとするケースが多く見られます。

    これはもはや、情報商材ビジネスの“裏口入学”と言えるでしょう。「副業」を謳って人を集め、その実態は「アドレス回収とステップメール営業」の温床。登録者は稼ぐどころか、自ら進んで詐欺まがい副業案件のターゲットリストに飛び込んでいくようなものです。副業の皮を被ったリストマーケティング商法、その危険性は計り知れません。

    つまり、自動現金収集ソフトウェアCCGは、利用者を騙して悪質な副業サイトに誘導する「仲介役」に過ぎず、利用者が収益を得ることは一切ありません。むしろ、誘導された先で高額な「マニュアル代」や「有料プラン」を騙し取られ、大きな金銭的被害を被る危険性があるのです。

    この一連の流れは、「ツール無料配布」を餌にした見込み客リスト(個人情報)の収集が真の目的であり、最終的に高額なバックエンド商品(例えば、より高性能な有料版EA、コミュニティ参加権、投資スクールなど)への誘導が控えている可能性が極めて高いことを示唆しています。

    総括:自動現金収集ソフトウェアCCGが発する「赤信号」

    自動現金収集ソフトウェアCCG」は、「FXの自動売買ツールを無料で提供する」という魅力的なオファーの裏側で、非常に多くの警戒すべき要素を内包しています。

    最終的なリスク評価:

    • 特商法表記:電話番号、代表者名が欠落。所在地はレンタルオフィスと推定。法的義務違反の可能性。
    • 情報提供者:藤田勇氏の経歴(10年以上の投資家、複数企業経営)の裏付け情報が完全にゼロ。虚偽の可能性大。
    • オファー実態:「期間限定」が繰り返される常態化オファー。過去の「C-CAT」と運営者、構造が一致。
    • 登録後のフロー:ツール提供までの二段階誘導は、典型的なオプトインアフィリエイトの手法。

    異なるのは「仮想通貨」が「FX」になったという点だけであり、ユニリス株式会社が仕掛けるリスト収集を目的とした無料オファーの焼き増しであると結論づけるのが妥当です。

    読者の皆様には、安易な「無料」という謳い文句に惑わされることなく、必ず特商法表記の完全性情報提供者の客観的な実績、そしてビジネスモデルの透明性を厳しく確認し、本案件への接触には細心の注意を払うことを強く推奨します。

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