【要注意】MEVIUS(メビウス)のAI投資は稼げない？藤川雅人の正体と運営元の危険性を暴露

あおきです。

今回はMEVIUS（メビウス）という案件を紹介します。

このMEVIUSは、アンケートに答えるだけで「あなた専用のAI自動投資システム」が作成できると謳い、多くのインターネットユーザーの関心を集めています。「1日平均5万円、月収150万円を堅実に目指せる」「元手資金0円でOK」といった魅力的な言葉が並び、特に投資初心者や副業を探している人々にとっては、夢のような話に聞こえるかもしれません。

しかし、冷静にその実態を検証すると、MEVIUSには投資詐欺に共通する数々の危険な兆候が見受けられます。本稿では、MEVIUSがなぜ危険なのか、その全貌を徹底的に分析し、信頼性のないサービスを見抜くための具体的なポイントを解説します。

特定商取引法に関する表示

運営統括責任者：藤川雅人
住所：茨城県つくばみらい市絹の台2-4-15
メールアドレス：fujikawa@mevrekfm.com

※　画像データとしてアップされています

最初の危険信号：特商法表記の隠蔽工作

まず、このビジネスが真っ当ではないと見抜く最大のポイントは、ウェブサイトに掲載されている「特定商取引法に関する表示（特商法表記）」です。日本の法律では、通信販売を行う事業者は、消費者がいつでも容易に確認できる場所に、事業者情報や連絡先を明記することが義務付けられています。これは、消費者を詐欺や悪質な商売から守るための重要なルールです。

しかし、MEVIUS（メビウス）のサイトでは、この最も重要な情報が画像データとしてアップロードされています。なぜ彼らはこのようなことをするのでしょうか？

その理由は明白です。テキストデータであれば、消費者は事業者名をコピーしてインターネットで評判を調べたり、所在地や電話番号を検索して実態を確認したりすることができます。しかし、画像データにすることで、この重要な情報が検索エンジンの対象にならず、消費者が情報を能動的に探すのを妨げることができるのです。

これは単なる手抜きではありません。意図的に情報を隠蔽し、消費者が事前のリサーチを行うことを困難にさせる、非常に悪質で計算された手法なのです。まともな事業者は、決してこのような不誠実なやり方で顧客の信頼を損なうようなことはしません。この時点で、このビジネスが「怪しい」どころか、「悪質である」と断定してもよいでしょう。

特商法表記について

そこで、画像データとしてアップされていることで、信用性が損なわれている今回の特商法表記についてですが、そこには絶対に検索されたくない何かが隠されている、と考えるべきなのはわかってもらえたと思います。

この件を踏まえて、今回のMEVIUSの特商法表記について調べてみました。

まず、MEVIUSの特商法表記ですが電話番号が表記されていないこと。これについては何かあったときに連絡が容易にできないと判断していいでしょう。一応メールアドレスは載せているようですが、メアドだけではすぐには対応できないでしょうから。

そして販売会社の記載もありませんが、一応合同会社Renaissanceという会社がこの住所で法人登録されています。

なお、今回の特商法表記と同じ住所からリリースされている案件として以下のものが確認できます。

【徹底検証】話題の自動投資システム　FUNDMATEの真実に迫る

【危険？】天野浩一のRivival（リバイバル）は稼げるのか？怪しい実態を徹底検証！

【危険】滝沢賢治の副業MARKET（マーケット）の怪しい実態を暴露！詐欺の手口とは？

まあ確かに検索されたくないでしょうね。これらの案件の特商法表記も画像データとしてアップされていましたから。このことから、今回のMEVIUSもあまり期待しないほうがいいかもしれませんね。

誇大広告と非現実的な収益モデルの罠

MEVIUSが最も強調するのは、その驚くべき収益性です。「1日平均5万円、月収150万円」という数字は、多くの人々が抱く「楽して稼ぎたい」という願望に直接訴えかけます。しかし、プロの視点から見ると、これらの謳い文句には現実味が全くありません。

投資の基本原則に反する「元手資金0円」

投資とは、自己資金をリスクに晒してリターンを狙う行為です。しかし、MEVIUSは「元手資金0円で始められる」と主張しています。これは投資の常識から大きく逸脱しています。

確かに、証拠金取引などで自己資金以上の取引は可能ですが、それは必ず「証拠金」という担保があってのことです。自己資金が全く不要で利益が得られるという話は、投資の定義そのものを無視した、単なる誇大広告と断定できます。

「誰でも同じ結果」の不可能性

MEVIUSは「AIが全自動で運用するため、誰でも同じ結果が得られる」と主張しています。しかし、投資の世界では、同じ銘柄、同じタイミングで取引しても、投資額や手数料、市場のわずかな変動によって、結果が全く同じになることはまずあり得ません。

「誰でも」「同じ結果」という言葉は、特定の顧客層を安心させるためのセールストークであり、投資の現実を無視した極めて非科学的な主張です。このような言葉で誘い込むのは、詐欺の常套手段であると認識すべきです。

開発者「藤川雅人」の正体と不透明な経歴

MEVIUSの信頼性を担保するために、開発者として藤川雅人氏が登場します。彼は「元大手証券会社勤務」「天才投資家」という華々しい肩書きを持っていますが、その経歴を詳しく調べていくと、複数の不審な点が浮かび上がります。

ネット上で存在が確認できない人物

藤川雅人氏のプロフィールには「投資家として10年で30億円以上の純利益を生み出し、各メディアに取り上げられていた」と記載されています。しかし、インターネット上で「藤川雅人投資家」「藤川雅人証券会社」などのキーワードで検索をかけても、彼の存在を示す公的な情報やニュース記事、SNSアカウント、過去の著書などは一切見つかりません。

10年間で30億円もの利益を上げた「天才投資家」が、世の中に全く知られていないというのは極めて不自然です。通常、これほどの功績を持つ人物であれば、専門誌や経済番組などで必ず取り上げられ、その名前は投資家の間で広く知られているはずです。

「雇われ演者」としての可能性

このような状況から、藤川雅人氏は実在しない人物であるか、あるいは架空の経歴を持つ「雇われ演者」である可能性が極めて高いと推測されます。

悪質な情報商材や投資詐欺では、顧客に安心感を与えるために、実在しない人物を「開発者」として仕立て上げることが頻繁に行われます。藤川雅人氏の存在は、MEVIUSの信頼性を高めるための虚構であると判断するのが妥当でしょう。

ユーザーを欺く巧妙な仕組み

MEVIUSは、ユーザーを徐々に騙していくための巧妙な仕組みを構築しています。

「プロダクトローンチ」による期待感の煽り

MEVIUSのプロモーションは、典型的な「プロダクトローンチ」という手法を用いています。これは、情報を少しずつ小出しにすることで顧客の期待感と購買意欲を最大限に高め、最終的に商品を販売するマーケティング手法です。

MEVIUSは、無料の解説動画や体験版をまず提供し、「稼げる」という期待を煽ります。そして、最後に「完全無料」という言葉とは裏腹に、高額な利用料やシステムの購入費用を請求する仕組みになっていると推測されます。

虚偽の利益を表示する「体験版サイト」の罠

MEVIUSの体験版サイトは、ユーザーを「稼げる」と錯覚させるための重要な仕掛けです。ユーザーがアンケートに答えると、翌朝には架空の利益が表示されます。

しかし、この利益は実際の証券会社の口座と一切連携していません。通常、投資を行う際には、金融庁の認可を受けた証券会社の口座開設が必須です。MEVIUSではこの手続きが存在しないため、体験版で表示される利益は、ただの数字の羅列であり、出金することもできません。これは、ユーザーを騙して本番環境への移行を促すための心理的な誘導です。