あおきです。
近年、副業ブームに乗じて「誰でも簡単に稼げる」と謳うオンライン講座が急増しています。その中でも特に目立つのが、やべともえ氏が主宰する「メルカリ卸物販講座」です。
「資金3万円から毎月30万円を稼ぐことが可能」「完全在宅・誰でも簡単」といった甘いフレーズは、多くの副業希望者の関心を集めています。しかし、その実態は本当に謳い文句通りなのでしょうか?
当検証チームは、この「メルカリ卸物販講座」のビジネスモデル、発起人の信頼性、そして最終的に誘導される高額コンサルティングの妥当性について、徹底的な調査を実施しました。結論から申し上げます。安易な参加は推奨できません。
本記事では、メルカリ副業を検討している方が、この講座のメリットの裏に隠されたデメリットとリスクを正確に把握し、後悔のない選択をするための判断材料を提供します。
特定商取引法に基づく表記
販売者:矢部 友恵
運営統括責任者:矢部 友恵
所在地:栃木県栃木市万町19-7
電話番号:050-6878-3938
メールアドレス:info@tomotomo1111.com
⚠️ 運営元の信頼性検証:特商法(特定商取引法)の重大な記載不備とリスク
講座の信頼性を判断する上で、運営元の透明性は不可欠な要素です。高額なコンサルティング契約を締結する前に、必ず確認すべき特商法に基づく表記について、重大な問題点が浮き彫りになりました。
特商法に基づく表記の具体的な内容
「メルカリ卸物販講座」の特商法に基づく表記を確認したところ、運営に関する以下の情報が確認されました。
まず、運営統括責任者は矢部 友恵氏という個人名義となっており、事業の継続性や責任の所在について懸念が生じます。
次に、所在地は栃木県栃木市万町19-7と記載されていますが、これは一般的な法人登記住所やオフィスビルではなく、個人の住所である可能性が高いと推測されます。
さらに、電話番号として050-6878-3938が記載されています。この「050」から始まる番号はIP電話であり、固定電話に比べて所在地の特定が難しく、追跡が困難であるという特性を持っています。これは、万が一トラブルが発生した際の連絡体制や信頼性において、重大な懸念材料となります。
そして、販売価格については、高額な料金体系が明記されており、スタンダードコースで440,000円(税込)、プレミアムコースで770,000円(税込)となっています。
最も重大な問題は、返金についての項目が完全に記載されていない点です。有料商材を提供する事業者には法的に返金規定の明記が義務付けられていますが、それが欠落しているため、事実上の返金拒否のリスクを伴います。
最大のリスク:「個人宅と推測される所在地」「IP電話の使用」「返金規定の欠落」
所在地が個人宅である可能性が高いことの危険性
記載されている所在地「栃木県栃木市万町19-7」は、一般的な法人登記住所やオフィスビルとして認知されていません。この表記は、事業を法人ではなく、個人の住居で行っていることを強く示唆します。
- 事業の継続性と責任の所在:個人運営の場合、事業が急に停止したり、責任を負うべき事態が発生したりした際に、法人のように明確な責任財産が存在しないため、トラブル対応や損害賠償請求が極めて困難になるリスクがあります。
- 信用力の欠如:数十万円という高額なサービスを提供するにもかかわらず、事業拠点が個人宅と推測される点は、ビジネスとしての信用力と真剣さを欠いていると判断せざるを得ません。
IP電話(050番号)の使用による連絡上の懸念
固定電話ではなく、追跡が難しいIP電話を使用している点も、信頼性を低下させる要因です。
- 所在地の特定困難:IP電話はインターネット回線を使用するため、物理的な事業所の場所を特定することが困難です。これは、事業者がトラブル時に連絡を絶つこと、つまり逃亡することへの懸念を高めます。
- 緊急時の対応:高額な取引において、IP電話のみでの連絡体制は、緊急時や重大なトラブル発生時の迅速かつ確実な対応を期待しにくいと評価せざるを得ません。
返金に関する記載が完全に欠落していること
特商法は、消費者保護の観点から、有料で継続的なサービスや商材を扱う事業者に「返金/返品に関する事項」の明記を義務付けています。
しかし、この講座の特商法には「返金について」の項目が完全に欠落しています。
- 法的な不備:これは特商法上の重大な記載不備であり、運営側のコンプライアンス意識の低さを露呈しています。
- 実質的な返金拒否:返金規定がないということは、高額なコンサルティング料金を支払ったにもかかわらず、万が一「稼げなかった」場合や「内容が料金に見合わなかった」場合でも、料金が一切戻ってこない「泣き寝入り」となる可能性が極めて高いことを意味します。
まとめ:運営元の信頼性は致命的に低い
高額なコンサルティングを提供するにもかかわらず、個人名義で、事業の拠点(所在地)が不明確であり、追跡の困難なIP電話を使用し、かつ法的に義務付けられた返金規定が存在しないという事実は、運営元に対する信用度が致命的に低いことを示しています。
「メルカリ卸物販講座」が提示する甘い誘惑の構造
やべともえ氏の講座は、低リスクで高収益を上げられるかのように見える、魅力的なメリットを掲げています。
誇大に強調される7つのメリット
講座が参加者に提示している主なメリットは以下の通りです。
- 利益率が高い(平均30~60%という驚異的な数値)
- 小資金(3万円)からでも稼ぐことができる
- 即金性が高い
- 全て在宅で完結する
- 再現性が高く、スキルがなくても稼げる
- ちょっとした時間で稼ぐことができる
- 外注化が簡単
さらに、「やべともえが実際に使っている仕入れ先を提供するため、初心者でもリスクを抑えて取り組むことが可能」と強くアピールされています。
「無料体験会」からの高揚感を利用した誘導スキーム
メルカリ物販に興味があるが方法が分からない層に対し、この講座はまず「メルカリ卸仕入れ1日体験会」への参加を促します。
この無料体験会では、メルカリ物販の基本から「資金ゼロから月収30万円までのロードマップ」など、稼ぎ続けるための秘訣が伝授されるとされています。また、安定的に月収100万円以上を稼いでいるとされる人物と接する機会を提供し、参加者のモチベーションを高揚させる仕組みです。
無料の場で成功者の話を聞くことで、「自分にもできるかもしれない」という楽観的な期待感が高まり、後の高額なサービスへの抵抗感を薄れさせる戦略が透けて見えます。
しかし、この高揚感のまま判断を下すのは極めて危険です。参加してみたものの、現実の厳しさやコンサルティング内容がイメージと乖離していたというケースは、この業界では後を絶ちません。
意図的に語られない「闇」:メルカリ物販の真のリスク
メルカリ物販は確かに低リスクで始められますが、メリットばかりのビジネスは存在しません。「メルカリ卸物販講座」が意図的に触れない、このビジネスに内在する重要なデメリットとリスクを明確に理解する必要があります。
現実的な参入障壁とリスク
メルカリ物販には、以下のような運営上の課題が常に伴います。
- 激しい価格競争と薄利多売の罠:初心者でも参入しやすいため、多くのセラーが群雄割拠しており、価格競争は避けられません。謳われている「利益率30~60%」を継続的に維持するのは、現実的に非常に困難です。
- 購入者とのやり取りにかかる手間:質問対応、値下げ交渉、発送連絡など、購入者一人ひとりとの細やかなコミュニケーションが必須です。これを「ちょっとした時間」でこなすのは無理があります。
- 悪質な購入者によるトラブル:返品やクレーム対応、受取評価をしないなどの悪質な購入者とのトラブル対応に、多くの時間を費やされるリスクがあります。
- 在庫管理と資金の停滞:在庫の保管場所の確保、売れ残った場合の資金停滞リスクは、特に卸物販においては重大です。
- 規約違反によるアカウント停止リスク:メルカリの規約は頻繁に更新され、知らず知らずのうちに違反を犯し、アカウントを永久停止されるリスクが常に伴います。
デメリットを語らないビジネスモデルの危険性
「メルカリ卸物販講座」では、上記のような致命的なデメリットやリスクについて一切言及していません。
集客や販売戦略として、メリットばかりを強調し、現実的なリスクから目を背けさせる行為は、顧客にとって不利益な情報を隠蔽していると見なされても仕方ありません。
メリットのみを強調する構造は、参加者が現実を直視できなくなる可能性を高め、高額なサービスへの契約を促すための心理的な誘導である疑いが濃厚です。
疑惑の核心:高額コンサルティングの料金体系と妥当性
「メルカリ卸物販講座」の真の目的は、無料の体験会ではなく、その後の高額なコンサルティング契約にあります。
驚愕のコンサルティング料金
最終的に提示されるコンサルティング料金は以下の通りです。
- スタンダード 440,000円 卸権利、動画コンテンツ、LINEサポート、Zoomセミナー等
- プレミアム 770,000円 更なるサポートが示唆される最上位コース
この他に、10万円~33万円程度の別コースも用意されていることが確認されています。
費用対効果と再現性の深刻な疑問
これだけの高額な費用を支払うことで、参加者が「必ず稼げるようになる」という保証は、どこにもありません。
疑問点1:本当に稼いでいるならコンサルに誘導する必要があるのか?
- 既にメルカリ物販で月100万円以上を安定的に稼いでいるのならば、なぜ多大な労力を要する高額なコンサルティングビジネスを展開する必要があるのでしょうか。このビジネス自体が、物販よりもコンサル料で稼ぐことを主目的としている可能性を疑うべきです。
疑問点2:高い料金=高い成功率ではない
- 高額なコンサルティングを受ければ成功できると信じる人もいますが、成功は個人の努力、実行力、そして運に大きく左右されます。高いコンサル料金を支払ったが稼げずに終わったという失敗談は後を絶ちません。コンサルティングに参加しなくても成功している事例も多数存在します。
44万円~77万円という金額は、副業を始める上で決して看過できる金額ではありません。自己投資として本当に価値があるのか、冷静に立ち止まって再検討することを強く推奨します。
発起人「やべともえ氏」の実績と評判の検証
講座の信頼性を判断する上で、発起人であるやべともえ氏の実績と、運営元の透明性は不可欠な要素です。
ネット上で確認できない「2,000人指導」の実績と評判
やべともえ氏は、過去に他の副業で失敗を経験した後、メルカリ卸物販で成功し、2,000人以上を指導してきたという輝かしい実績を提示しています。
しかし、ネット上やSNSで「やべともえ 評判」「メルカリ卸物販講座 稼げた」といったキーワードで調査しても、具体的な成功者の声や良い評判はほとんど見当たりません。
一方で、「怪しい」「有料コンサルに誘導された」といったネガティブな評判が複数確認されています。2,000人という大人数を指導した実績があるならば、もっと多くの成功体験談や感謝の声がネット上に溢れていても当然です。実績の真偽について、強く疑念を抱かざるを得ません。
また、やべともえ氏が「月収100万円以上稼いでいる」という主張についても、客観的な証拠提示はされておらず、単なる自己申告に過ぎません。安易にその言葉を信用することは危険です。
【総括】「メルカリ卸物販講座」に時間を費やす前に取るべき行動
やべともえ氏の「メルカリ卸物販講座」について包括的に検証した結果、以下の理由から、この講座にこだわる必要はないという結論に至りました。
- 特商法に重大な不備があり、所在地が個人宅と推測されるため、運営元の信頼性が致命的に低い
- 高額なコンサルティング料金に対して、成功の保証や返金制度がないリスク
- メリットのみを強調し、物販に内在する真のリスクを隠蔽している誘導的な構造
- 発起人やべともえ氏の実績や評判に強い疑問がある
あなたが今すぐ取るべき行動
無料の「1日体験会」に参加し、成功者の熱気に触れてしまったとしても、その高揚感のまま契約書にサインするのは絶対に避けてください。
- 自己学習と情報収集の徹底:まずは「メルカリ物販」について、書籍や公的な情報源、信頼性の高いブログなどで、自力で仕組みやリスクを理解することから始めましょう。
- 視野を広げる:「メルカリ卸物販」以外にも、世の中には数多くの副業やビジネスモデルが存在します。一つの講座に固執せず、「別のやり方もあるかもしれない」と多角的に視野を広げることを強く推奨します。
- 冷静な費用対効果の検証:提示されたコンサルティング料金(44万円~77万円)を、あなたの現在の収入や資産と照らし合わせ、「本当にこの金額を投じる価値とリスクを負う覚悟があるか」を冷静に判断してください。
「メルカリ卸物販講座」のように、最終的に高額なコンサルティングへ誘導するケースは多く、残念ながら、そのほとんどで受講料に見合った成果を得られずに離脱している人が多いのが現状です。
あなたの貴重な時間と資金を、不確実な情報に投じる前に、まずは自身の判断力と知識を磨くことに集中することをおすすめします。
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